友人の結婚式があった。
旦那さんはメガネの真面目そうな人だった。
友人の花嫁姿は綺麗だった。
父親に腕を引かれて出てきたのを見たときは、なんか来るものがあって、泣きそうになった。
両親への手紙を読む時でもそう。
今までの感謝とか、これからの家庭を築いていく決意みたいな内容で・・・。
あと少しで涙が落ちそうになった。
お父さんには、させてやることができなかったなあ。
お母さんには、こんな思いをさせることができないなあ。
私は友人のようにはなれない。
それを感じて、辛かった。
今でも泣きそうになる。
思い出しても、こうして書いてても泣ける。
無理だ。
ごめんなさい。
しかしその反面、釈然としないこともあった。
式でスピーチをしたお堅い職業の人は、「子供を持つことが自身の成長にもつながる。子供は早く持つべきだ」という、子供の持てないやつはろくでもないやつだというような、かなり偏った意見を持っておられた。
これ、個人的にはとんでも発言だと思った。
そんなことはねえよって思った。
子供を産むことが当たり前みたいな、気持ち悪い周りの雰囲気に耐えられない。
それが当たり前、そうじゃないのはおかしい、とか、そんなのは個人の価値観の自由じゃん。
でも、結婚して、式を挙げて、子供作って・・・。
子供に親が望むのはそういうことなのか。
これが最大の親孝行なのか。
それができなければおかしいのか。
自分がもっと、世の中の役に立つ才能を持つ人間だとか、年収が高くて親に好きな事をなんでもさせてやれる金持ちだとか、そういうものであればもっと、胸を張っていれるのに、私には武器が1つもない。
ちょっと鬱。
まわりの当たり前に耐えられるようにならないとなあ・・・。