『The Best Offer』
腕利きの鑑定人、主人公のヴァージル・オールドマンは裏でも有名な競売人。
常に手袋をしていて、レストランで使う食器も自分専用のものを持ってこさせる程徹底した潔癖ぶり。
プライドが高くめんどくさい人。
女性には免疫がないのかトラウマでもあるのか、生身の女性とは目も合わせられない。
収集している絵画はすべて女性が描かれたものにこだわっているのに。
2次元なら大丈夫なのか・・・。
イベットソン嬢から来た遺品の鑑定依頼からオールドマンの人生が狂い始めた。
なかなか自分の前に姿を現さないくせに、色々な難癖をつけてくるイベットソンにオールドマンも初めはブチ切れ。
なのに次第にひかれていくオールドマン。
何歳での初恋か。
そこから色々浮き沈みしながらもようやくねんごろになったのに、ある日プライベートの癒し空間(女性の絵画だらけの部屋)に行ったらもぬけの殻。
すっからかん。
絵画は盗まれていた。
法にひっかかる方法で入手していた品々の為、警察に相談することもできず。
ここまでするかっていうくらい、オールドマンの周りに居た人すべてがグルだった。
騙されて、大事な貴重な絵画をすべて持っていかれ、廃人同然になったオールドマン。
機械人形、友人、リベットソン・・・気を取られる事が多くて、大事なものを見落としていたのかね。
介護施設で虚ろな目でリハビリを受けるオールドマンは、自分の人のを見る目の無さを憂いているのか、はたして・・・。
これでも監督はハッピーエンドですって言ってるからわかんね。